『死ぬのが怖くてたまらない。だから、その正体が知りたかった。 (SB新書 705)』
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ISBN:4815628807
夜、ふと「自分が消えてしまう」ことに息が詰まる。
死んだら無になるのか、何かが続くのか――。
死とは何か? なぜ死は怖いのか?
医学×宗教社会学×脳科学×哲学×物語を手がかりに
“死恐怖症”(タナトフォビア)の著者が究極の謎に挑む!
夜、ふと「自分が消えてしまう」ことに息が詰まる。死んだら無になるのか、何かが続くのか――。死を最も目にする医師、神や超越者を探究する宗教社会学者、デジタル不老不死を目指す神経科学者、死を見つめ続ける哲学者、人生や生死を描き出す小説家、それぞれの追い続けた「死」とは何か? いつか必ず死ぬ私たちは、何を信じ、どう生きるのか。これまで語られなかった、「死」と「死の恐怖」への新たな答えとは? 死生観が一変する1冊。
序章  怖がる人
第1章 予習する人  中山祐次郎(なかやま・ゆうじろう) 外科医、作家
第2章 共に怖がる人 橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)宗教社会学者
第3章 希望の人   渡辺正峰(わたなべ・まさたか)   神経科学者
第4章 対峙する人  森岡正博(もりおか・まさひろ)   哲学者
第5章 超越する人  貴志祐介(きし・ゆうすけ)     作家
終章  生きる人
#書籍名
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感想
著者とインタビュイー5人の5つの対話集。
対話のなかに著者の心の声が挟まるのが特徴の本です。
不服そうな声、どうしても死を調伏したい声…著者の心の動きが見えて興味深かったです。
橋爪 (前略)やっぱり私も死にましたって、その人が認める前に命はなくなっているので、議論は水掛け論なんだ。「私は死なない」という人に科学は届かない。
――なんだか煙に巻かれているような気がする。でも、そうなんだよなと納得している自分もいる。死後の世界については科学が及ばない領域なんだ。それを科学の頭で考えようとするから、にっちもさっちもいかないのだ。
橋爪 だからね、どういうふうに考えてもいいんですよ。いろんな考えが世の中にあるんだから。
――「そうですか……」
私は渋々答える。(P74)
タナトフォビアでない人がいることにびっくりします。インタビュイーの中でも半々くらい。乗り越えた人もいました。死ぬこと/死んだ後のことを考えて強い強い恐怖に遭遇すること、ないひとがいるんだな…
インタビュイーがそれぞれの専門性で著者の質問に答えていきますが、どれも本当に面白かったです。
死を見つめてきた専門家の5人に話をきいても、それでも本書のなかで著者にとっての死への恐怖は解決しません。でも、彼女にとっても、読者の私にとっても、これらの対話は死に向かう生の杖になるかもしれないと感じました。